昨年11月に開催した「クッチーナ・アロマティコ」が好評で、またやってほしい、という声にお応えして、鎌倉・小町通りのリストランテLa Luce にて、名称も改め「AroMakoto」と題して食のイベント、進化形を開催しました。
日頃何気なく使ったり口にしているハーブ&スパイスを、さまざまに試して味覚を広げていただく会であることは変わりありませんが、今回は30種ものハーブのバリエーションを用意しました。
フレッシュハーブを乾燥させ、海塩と共に粉砕したハーブソルトと、ハーブをオリーブオイルに漬け込んだハーブオイルが所狭しと並べられています。
それらを、野菜、魚、肉、パスタ、ドルチェなど、素材がそのまま用意されているので、こうしたらおいしいかな、と工夫しながら試して召し上がっていただきます。
たくさんのハーブやスパイスがランダムに並んでいてそこから選ぶのはとても大変ですので、代表的なお料理などをトリガーにして選んでいただきます。フロスヴィータは、ハーブの味や香りや食材との相性など、一般的な情報をお伝えしました。シェフやハーバリストにはなじみがあるものばかりですが、一般の方はご存じないものもたくさんあるのですね。
さあ、まずはスタータープレートをお出しします。タコ、ブリ、野菜、そして新玉ねぎの冷製ズッパ。ほとんど味付けがされていませんので、そこに自分で味と香りを足していきます。
冷菜で舌ならしが済んだら温かいものが順次供されます。魚、肉は、炭火焼きしたものを用意したので、すでに炭の香りをまとっています。ハーブやスパイスでそれをどう生かすか殺すか。フリットもつけるものでイタリアンにも和食にもなってしまう面白さもあります。さらに温かいものは香りの立ち方が冷たいものと違うところも、感じていただけたと思います。
パスタも茹で上げのシンプルなスパゲッティを思い思いの味付け。皆さんそれぞれ個性的なセレクトをされていました。
フロスヴィータが面白いなと思ったのは、ドルチェのミルクジェラート。上はカカオニブとはちみつ。下はジンジャーソルトとオリーブオイル。それぞれの方のお好みで作られるので、まったく違ったフレーバーできあがります。
食材がいろいろな味に変化して食べ飽きないことに加え、ハーブで活性、消化が促進され、皆さんいつも以上にお替りされて、たくさん召し上がることができたようです。
ワインも進む、進む!!
最後にお気に入りのフレーバーソルトをお持ち帰りいただきましたので、おうちでも楽しんでいらっしゃることと思います。
それにしても、やはりシェフの作るお料理の完成度は、素材との向き合い方の真剣さによるもの、と改めて実感。
ハーブひとつだけでも、気を抜かないでセレクトされるので、さまざまなおいしさが提供されるのです。
私たちがレストランに行く意味はここにあるのですね。
たくさんのご来店、ありがとうございました。
またご希望いただければ、もっと楽しく、さらにおいしいイベントを企画してまいります!